1人の中島翔哉ファンがニュートラルな視点で考察してみた

こんにちは、なみです。

もう秋の気配が近付いてますね🍁

今回はいつもと違う趣向の内容になります。

かなりの長文になりますし、文章として纏まっているかは分かりませんが暇つぶしに読んでいただければ幸いです。

 

FCポルトに移籍が決まってからポルトのサッカーと監督についてざっくりと調べて脳内に浮かんだのは

「これ何てマッシモ?」

FC東京鳥栖で指揮を取っていたマッシモ・フィッカデンティ氏を思い出しました(笑)

マッシモといえば守備の構築を重視し前線にも守備を要求するタイプなので翔哉くんとの相性が必ずしも良いとは言えませんでした。

(それでも2014年シーズン途中でFC東京に入ったのは「そんな良い選手がいるなら何故連れてこないんだ?」というマッシモの進言があったとの話ですが)

2015年の開幕から少し経った頃に報道陣から「何故中島翔哉を起用しないのか?」という質問に「小平に来てみたら分かりますよ」と答えたのを読んで「わかったよ!!!行ってやるよっ!!!」と息巻いて週末の練習試合を見に行きました。

そこに私が見たのは前田さんと組んでチャンスを作り出す翔哉くんの姿でした。

 

試合に出られない時にどう練習に取り組むかは選手によって異なりますが、翔哉くんの場合はストロングポイントを磨くことでチャンスを待っていました。

城福さんのときにトップで出られなくてJ3に回されていた時もその姿勢は変わりませんでした。

勿論守備に対する課題はありましたし、海外に移籍してからも守備面について指導も受けていました。

ポルトに移籍してからの今の状況はFC東京時代を思い出すことも多々あり、この時の経験値である程度の耐性が付いた気がします。

 

今回のポルティモネンセ戦の騒動について色んな意見がTwitterのTLで流れてきて、日本とポルトガルがそれぞれ意見が違っていてほうほうと感心したのと、日本の意見の中には人格全否定レベルでdisっているのを見て「この人先代が故郷の村焼かれたんだろうか…?」と思いました🤔

 

まず疑問に思ったのは今回の試合後の一喝と試合中の守備について一緒くたに考えている意見が多いことでした。

例の動画を再度確認しましたが、一喝の理由が守備面というのには違和感を覚えました。

監督に反抗したというのならまだ理解はできるのですが、東京時代も含めてそういう態度を表に出したことはないんですよね。

まあ確かに生中継で怒られる瞬間を見た時は「くそ不味いエッグタルトうっかり買ってしまう呪いかけたろか」とか「コーヒーがうっかり白シャツについて取れない呪いかけたろか」とは思いましたが(現在も若干思わなくもないです笑)

 

なので今回の件について一度冷静に観察する必要がありました。

誰だって自分が好きな選手が嫌な目にあったらいい気持ちはしません。でも無闇にヒステリックになるよりは一旦引いた目で見た方がニュートラル(中立)な視点になれます。

この「ニュートラル」という言葉の使い方は2つあって、ひとつは感情が暴走しがちなのを制御する役目として使用するのと、もうひとつはその言葉を盾に持論を出しては判断を揺さぶるケースもあります。

大体は前者の役目が多いのですが、声が大きい=正論として後者のパターンになるのだけは避けたいなと思いました。

 

色々と考察を見た中で一番しっくりくるのはポルトガルのニュースサイトのこの記事でした。

https://www.abola.pt/Nnh/Noticias/Ver/805868

守備の点については2失点目は翔哉くん本人のミスなので批判されるのは仕方ないかなと。

それ以前に前半からのルイスディアスに対する安西の守備が素晴らしかった面についてもっと評価されてよいのになと。

あの同点ゴールも含めてもしドローのままだったらMOMに選ばれてもおかしくないレベルでした。

あくまでも一般的な見方になりますが、後半の交代についてどの選手を出すかによってピッチ上の選手たちへの監督のメッセージが伝わります。

今回の場合、同じポジションの選手を入れ替えることによってそれまでのやり方を継続するというメッセージを出していたかと思われます。2点の差がついてましたしポルティモネンセは3トップのブルーノタバタが何もさせて貰えずに交代になってましたし。

ただ交代時にそのメッセージの共有が上手く出来ていなかったのではと思います。

この点についてはポルトガル語が理解出来てないのでは?という意見もありましたが、ポルティモネンセでもポルトガル語の指示は出されていましたし、前クラブのアルドゥハイルでは監督がポルトガル人のルイフィリア氏だったのでサッカーに関して全く理解出来ていないということはないはずです。

となるとポルトのサッカーに対する理解がまだ足りていなかったというのが正解かな…。

 

その後なぜ試合後の初めは監督が穏やかに話しかけたのにあの一喝があったのか?という視点になりますが、動画を見た限りではありますが、試合後にポルティモネンセの監督や安西くん、権ちゃんが翔哉くんに話しかけようとしていました。

その時翔哉くんが声をかけてきた監督からすぐに離れていこうとしたのを監督が「なんだこいつは!話を聞いていない!」と認識されてしまったのかもしれません。

いずれにしてもあの場面で怒ることは監督としていい事かどうかと聞かれたら、あまり感心はしませんよね🤔。

※東京の歴代の監督でそういうことやりそうな人いるかなーとしばし考えた結果、ポポヴィッチならやるなあという結論になりましたが(笑)

 

では今回の騒動でもう中島翔哉にチャンスはないのか?という声が多くありましたが、この点に関しては「ないとは言いきれないのでは?」と考えられます。

というのも現在リーグ戦とELで週2試合をこなすスケジュールで戦術浸透よりコンディション調整がメインの練習が多くなることと、さらには国内のカップ戦も控えているからです。

基本的に週末土曜日が1試合のスケジュールは

月曜 オフ

火曜 メディカル中心のトレーニン

水曜 メディカル+ミニゲーム

木曜 次節対戦に向けて実戦練習

金曜 紅白戦で戦術確認+リラックス

土曜 試合 

日曜 クールダウン(未出場組はミニゲームなどで調整)

という流れになりますが、週2試合だとこれらの流れを簡素化する必要があります。

さらに連戦になると選手の疲労を考慮する必要があるので、サブ組との入れ替えも必然となります。

ここで求められるのは監督の技量というもので、普通の監督なら全試合同じ選手を使い続けるという了見の狭い采配はしないだろうと(笑)

そこで翔哉くんがチャンスを掴むにはまずポルトのサッカーについて更に理解するのと同時に「ピッチ上での理解者」を得る必要があります。

現在の日本代表で翔哉くんが活躍できる理由のひとつとして、2列目の南野・堂安と「ゴールまでのイメージの共有が出来ている」点が大きいです。

さらに先日のキリンチャレンジカップとW杯予選ミャンマー戦でのボランチ橋本拳人リオ五輪で一緒だった遠藤航も翔哉くんのプレーを理解している1人であります。

さらにひとつの例として2016年後半のFC東京でのいわゆる「翔哉システム」があります。

この時は監督が城福さんから篠田さんに変わって、初めはムリキを起用していくはずだったんですが、肝心のムリキが怪我による離脱があったために白羽の矢が立ったのが翔哉くんでした。

このシステムが機能していたのは一緒に組んだ前田遼一との相性が良かったのもありますが、キーマンは梶山陽平でした。

梶山といえば変態的なパスを出すイメージが強いのですが、パスを出す相手のプレーを察知してこそのパスが多いんですよね。

翔哉くんに対して幾度となくそういうパスを出すシーンをスタジアムで見ました。

 

幸いにも今のポルトには代表クラスの選手が多く在籍しています。

競争は確かに激しいのですが、技術の高い選手ほどチームメイトのプレースタイルを理解するのが速い傾向にあるので、コミニュケーションも含めて理解者が増えれば自ずともチャンスは広がるのではと推測しています。

個人的にはポルトがどういう練習をしているのか見てみたい気もしますが、何分非公開なので。

 

最後に。

今回の騒動で一番危惧していたのは根拠のない批判の声が正当化されないか?ということでした。

もちろんいいプレーができるときもあれば満足いかないプレーのときもあります。 

そのときにファンは何が出来る?と聞かれたら「ただ応援していることを発信する」ことではないかと思うのです。

実際スタジアムに行くと客席から様々な声が聞こえます。

中には人格全否定するレベルの野次を飛ばす人もいます。

そういう声が聞こえた時にどうすればいいか?と考えてたどり着いた答えが「頑張れ!という前向きな声をさらに大きな声で伝える」ことでした。

その声が実際に届くかどうかは本人以外にはわかりません。

私でさえ時々「自分の応援は必要ないのでは?」と悩む時があるのですから。

でも少しでも届く可能性があるのなら、その可能性を信じたいのです。

SNSやブログでも構いません。「応援している」という声を翔哉くんに届くように発信して欲しいなとささやかに願いながらこのテーマについてのまとめを終えたいと思います。