ポルトガルまでサッカーを観に行く、女ひとりで(その1)
飛行機を降り立って、入国審査へ向かう道中で初めに思ったのがこれでした。
12月7日のお昼、私はリスボンの空港にいました。
初めまして。なみと申します。
普段はFC東京を応援しているどこにでもいる普通のサポーターです。
TwitterやInstagramはこまめにやっているのですが、長文として書くのは久しぶりなので文章力に自信はありませんが(笑)どうしても記憶として残しておきたかったので、こうしてブログとして書いています。
まず、このブログを読み始めた人にまず「なぜポルトガルに行ったのか?」という説明からする必要があります。
私はこれ迄実際にプレーを観て一目惚れした選手が2人います。
一人はこの度引退を表明した石川直宏選手。
彼のキラキラとそしてキレキレのドリブルに目を奪われて、それから18番のユニを来ていました。
そして、もう一人が中島翔哉選手。
ヴェルディ時代に最年少ハットトリックを達成した選手が初め東京に来ると聞いた時、「え?本当にいいの?」というのが正直な気持ちでした。
その後レンタル先の富山での試合をチェックしていましたが、どことなく自分の居場所はここじゃないという感じが画面越しに伝わっていました。
そして東京に復帰という形で呼ばれて、実際に初めて肉眼で観たのがアウェイ鹿島戦。
そのときメインから見ていたのですが、途中で入ってきた翔哉くんからのパスがよっちの同点ゴールに繋がりました。
そのパスを見た時「可愛い顔してプレーがエロい!!」と一目惚れしたのがきっかけです。
そこからの道のりはというと、簡単に言えば彼のゲーフラを作り、ユニを買い、時間を見つけては小平の練習見学に通うという日々でした。
今までナオの丁寧なファンサービスに慣れていたのですが、初めて翔哉くんにファンサービスで接したとき、あまりの人見知りオーラに心が挫けそうになりました...。
自分も人見知りする方なので、話しかけてはいけないのか?と本気で落ち込んだくらいで。
でもそれでもめげずに試合ではゲーフラを出し(あまり見ませんが)地道に時間を作って練習見学に通いました。
リオ五輪が終わった後に「会える時に会いに行かないと後悔する」と思ったから。
そして今年の8月。ポルトガル1部のポルティモネンセへの期限付き移籍が発表されました。
そして小平での最後のファンサービスのとき、翔哉くんに直接言いました。
「ポルトガル行くから!」
その時「えっ?」とちょっと驚いた表情だったのを覚えています。
その様子を観ていた周りの人たちからは「翔哉くん穏やかで優しい表情してたよー」と言われて、あとから貰った画像や動画を見ながら泣いていた記憶があります。
でも、簡単に行く!と宣言してもポルトガル遠すぎました(泣)
まず直行便がありません。しかもポルティモネンセの本拠地であるポルティマンはリスボンから車で3時間以上かかるところにありました。
でも不思議なものです。普段国内遠征であちこち行っているからか、飛行機代をあれこれ計算しているうちに「あれ?行けるんじゃね?」と(笑)
この「行けるんじゃね?」という感覚が私の遠征基準になります。
航空会社にも寄りますが、飛行機代だけで往復10万を切るということが分かったので、まず飛行機代を確保するというところから始まりました。
と、前置きがかなり長くなってしまったのですが、どうにか飛行機代とホテル代諸々準備が出来たので、無事ポルトガルへ行けることになりました。
実は海外に行ったのは過去に1度しかありません。
その時はハワイで、日本語が割と通じる場所だったのですか今回はまず日本語が通じなくてしかも一人旅。しかも語学力は英検3級レベル。
難易度高いってレベルじゃねーぞ!!!ってやつです(笑)
そんな英検3級レベルの奴がリスボンの空港の入国審査に並んでいるわけです。
しかも周りに日本人いない状態で。
前に並んでいたフィリピンから来た女の子から英語で「日本からきたの?」と声をかけられましたが、会話として成立していたかはかなり微妙でした。
この時入国審査にかなり時間がかかりまして。人が少ない上に何らかの理由で引っかかった人がいたらしく、係員に連行されてさらに時間がかかっていました。
当然待つ方としてはストレスが溜まります。
たった一人で入国審査やっている状態でしたから。
そして一人の老婦人に対して10分以上審査に時間がかかっていました。
見た目特別に問題はなさそうな感じだったので、「なんで?」と半分不思議そうに眺めていたのですが、入国審査をパスしたという判子を押される音がしたとき、それまで待っていた人達から拍手と大歓声が沸き起こりました。
「???!!!」
さすがにびっくりしました。
日本だったら文句のひとつ出てもおかしくなかったと思います。
日本ではあまり無い光景で、「ああ私は外国に来たんだ...」と実感する出来事でした。
とはいえ入国まで2時間は長かった...!
ここから私のポルトガルでのドラマティックな旅が始まりますが、続きは次回のお楽しみということで...!